祇園の名物料理人
四代目米團治師匠(決して今の米團治君ではありません)の親戚筋に当たるということで、時々うちの師匠がここのお店へ行っておりました。当時、私は内弟子で師匠の運転手をしておりましたので、お酒を飲まずにここの料理をいただいてたわけです。こんなお料理を酒抜きでいただくなんて、今の私の辞書にはない項目ですが……。
祇園末吉町にある割烹「八寸」の親父こと久保田守氏とはその頃からのお付き合いです。桂米朝の運転手を卒業してからは酒付きでお供することが多かったのですが、そのうち師匠抜きで、師匠に内緒で、師匠を袖にして、一人で出入りさせてもらうようになりました。
行くたんびにお腹一杯、しかもいつも違う物をいただいております。と言うて堅苦しいことはありません。気軽に注文したものをつくってくれはることがあります。
うちの子が小さい時分に連れて行ったのですが、親父さんは子どもが来るというので、とりあえず海老フライをつくってくれました。めっちゃレア。
「なんでも食べたいものを言うたらええで」
優しく言うてくれはったのに頭に乗ったのがうちの長男。
「オムライス」
親父さん、なんでもと言うた手前、「よっしゃ、つくったる」と言うてくれたものの、
「ケチャップあったかいな?」
見事なオムライスをつくってくれはりました。でも大人はうちの子の真似をして、ここでオムライスを注文しないでくださいね。
昨日も行ってきました。お料理をご紹介します。まず先付の長芋そうめん。
八寸。八寸という店の、料理の八寸です。ああ、ややこし。
はもの落とし。はもの産地は淡路の沼島(ぬしま)。簡単に手に入りまへんで。
刺身。まぐろのかま、あこう、ひらめ、やりいか。
椀物。はもと早松(さまつ)。緑色なのは銀杏が入ってるから。
岩牡蠣。鳥取産。とにかくでかい。切る前、切って皿に盛ったところ、そして食べ終わってからボールペンと大きさを比べてみました。
無花果の揚げ出し。
焼茄子。ピンボケですが。
はも寿司。ほんま、はも尽くしでした。あら、これもピンボケ。
この後に牛肉が出るとは。食べられるかな? もちろん食べました。鰻が入らなかった代わりだそうです。鰻を焼くのと同じように串を刺して炭焼きで。
ごはん。ピカッと光ってます。おかずにいわしのつくり。これも珍しい。生姜とねぎが入ってます。
そして水菓子、果物です。メロンと桃。メロンにはブランデーが振りかけてあります。下戸の方はご用心。またしてもピンボケ。XPERIAどうした?
以上。この料理、どんなもんだい!
この頃、実際に包丁を握るのは、ほとんど息子の完二さんで、親父はしゃべくり一本。この話がめっちゃおもろいので「桂米二のここだけの噺」に出てもらいたいと思いお願いしたところ、快く引き受けてくれはりました。もう明日です。お待ちしております。
☆8月4日(日) 15:00 ~
第7回桂米二のここだけの噺/なにわ創生塾(椅子席) TEL (G)06-6765-2111
〒543-0028 (G)大阪市天王寺区小橋町2-12 上本町NEXTAGE 6F P-spot14
地下鉄千日前線「鶴橋」1番出口西へ徒歩2分 JR・近鉄「鶴橋」西へ徒歩5分北側
1Fはファミリーマート天王寺小橋町店(※注・近所に別のファミマ有)
テーマは“料理” 落語「近眼の煮売屋」「寄合酒~田楽喰い」米二
「トーク・質問コーナー」祇園・割烹「八寸」主人・久保田守
¥2,000(※要予約・限定50名) 問&予 TEL 080-5338-7331 桂米二予約センター(主に留守電)
Eメール g-yan@yoneji.com 携帯メール専用 yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
http://www.naniwa-sousei.net/
今回は京都祇園の名物料理人「八寸」の親父こと久保田守氏に来てもらいます。
マスコミからの取材も滅多に受けない親父さんに料理のこと、京都のことを
はじめいろんなことを語ってもらいます。
あ、言うときますけど、落語会で料理は出ませんで。
祇園末吉町にある割烹「八寸」の親父こと久保田守氏とはその頃からのお付き合いです。桂米朝の運転手を卒業してからは酒付きでお供することが多かったのですが、そのうち師匠抜きで、師匠に内緒で、師匠を袖にして、一人で出入りさせてもらうようになりました。
行くたんびにお腹一杯、しかもいつも違う物をいただいております。と言うて堅苦しいことはありません。気軽に注文したものをつくってくれはることがあります。
うちの子が小さい時分に連れて行ったのですが、親父さんは子どもが来るというので、とりあえず海老フライをつくってくれました。めっちゃレア。
「なんでも食べたいものを言うたらええで」
優しく言うてくれはったのに頭に乗ったのがうちの長男。
「オムライス」
親父さん、なんでもと言うた手前、「よっしゃ、つくったる」と言うてくれたものの、
「ケチャップあったかいな?」
見事なオムライスをつくってくれはりました。でも大人はうちの子の真似をして、ここでオムライスを注文しないでくださいね。
昨日も行ってきました。お料理をご紹介します。まず先付の長芋そうめん。
八寸。八寸という店の、料理の八寸です。ああ、ややこし。
はもの落とし。はもの産地は淡路の沼島(ぬしま)。簡単に手に入りまへんで。
刺身。まぐろのかま、あこう、ひらめ、やりいか。
椀物。はもと早松(さまつ)。緑色なのは銀杏が入ってるから。
岩牡蠣。鳥取産。とにかくでかい。切る前、切って皿に盛ったところ、そして食べ終わってからボールペンと大きさを比べてみました。
無花果の揚げ出し。
焼茄子。ピンボケですが。
はも寿司。ほんま、はも尽くしでした。あら、これもピンボケ。
この後に牛肉が出るとは。食べられるかな? もちろん食べました。鰻が入らなかった代わりだそうです。鰻を焼くのと同じように串を刺して炭焼きで。
ごはん。ピカッと光ってます。おかずにいわしのつくり。これも珍しい。生姜とねぎが入ってます。
そして水菓子、果物です。メロンと桃。メロンにはブランデーが振りかけてあります。下戸の方はご用心。またしてもピンボケ。XPERIAどうした?
以上。この料理、どんなもんだい!
この頃、実際に包丁を握るのは、ほとんど息子の完二さんで、親父はしゃべくり一本。この話がめっちゃおもろいので「桂米二のここだけの噺」に出てもらいたいと思いお願いしたところ、快く引き受けてくれはりました。もう明日です。お待ちしております。
☆8月4日(日) 15:00 ~
第7回桂米二のここだけの噺/なにわ創生塾(椅子席) TEL (G)06-6765-2111
〒543-0028 (G)大阪市天王寺区小橋町2-12 上本町NEXTAGE 6F P-spot14
地下鉄千日前線「鶴橋」1番出口西へ徒歩2分 JR・近鉄「鶴橋」西へ徒歩5分北側
1Fはファミリーマート天王寺小橋町店(※注・近所に別のファミマ有)
テーマは“料理” 落語「近眼の煮売屋」「寄合酒~田楽喰い」米二
「トーク・質問コーナー」祇園・割烹「八寸」主人・久保田守
¥2,000(※要予約・限定50名) 問&予 TEL 080-5338-7331 桂米二予約センター(主に留守電)
Eメール g-yan@yoneji.com 携帯メール専用 yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
http://www.naniwa-sousei.net/
今回は京都祇園の名物料理人「八寸」の親父こと久保田守氏に来てもらいます。
マスコミからの取材も滅多に受けない親父さんに料理のこと、京都のことを
はじめいろんなことを語ってもらいます。
あ、言うときますけど、落語会で料理は出ませんで。
この記事へのコメント
ホンマ、マメに撮らはるねえ。
その上うまいわ、徐々にピンボケにして、ご酒が進んでいくところを表現しやはる、芸細かおすなあ、なかなか出来るもんやおへん。
うちなんかいつも、半分がとこ食べてしもてから
せやった!撮らなあかんのやった!と気イつくことばっかり。