これぐらいの丼鉢
「これぐらいの丼鉢の中へ、炊きたてのまだ充分うめてない熱いご飯を放り込む。その上へ玉子を5、6個ポンポーンと割って、白身はどけて黄身だけ上へ乗せる。鯛の一番身のええところをぶつ切りにして上へ乗せる。浅草海苔の上等を火に焙って、ようもんで振りかける。山葵を下ろしてすり込んで、濃口の醤油をぱっとかけて、ガサガサガサーッとかき回して、8杯食う」
「饅頭こわい」の好きなものの尋ね合いの中で、一人の男が言う台詞です。美味そうやないですか。昔からやってみたかったんです。
しかし私の「饅頭こわい」はやたら長くて評判が悪いので、前半の好きなものの尋ね合いをカットして、こわいものの尋ね合いだけをやる癖がついてしまいました。つまり「これぐらいの丼鉢」はやらなくなってしまったのです。
この間、米朝全集「饅頭こわい」の原稿チェックをしていて、半ば忘れかけていたこの食べたいという欲望が、むらむらっと蘇ってきました。食いたい食いたい食いたい……。
べつにそんな難しいことでもないので、やってみることにしました。腹ペコの帰り道、近所のスーパーへ寄って刺身の売場を見ると、もう鯛が一つしか残ってません。しかしながらさすが売れ残り、すべて3割引きになってます。ありがたいと、あとブリとハマチも一つずつ買うてきました。で、つくったのがこれ。
玉子を5、6個というのは、体のことを考えてさすがにやめて2個だけ。浅草海苔ではなくて、普通の味付け海苔。ちょっとランクは下がりましたが、その代わりに紫蘇の葉が3枚入ってます。これがええやん。
ガサガサガサーッと8杯……もやめて1杯だけ。けどビール付き。いやあ、美味かった美味かった。ほんまに美味かった。卵の黄身がええ具合。もう1個入れてもよかったかな? 刺身も3種類楽しめたし、言うことなし。
けど小心な私は、玉子の白身をよう捨てませんでした。タッパーに入れてまだ冷蔵庫に入ってます。あとで目玉無しの目玉焼きをつくって食べようっと。
「饅頭こわい」の好きなものの尋ね合いの中で、一人の男が言う台詞です。美味そうやないですか。昔からやってみたかったんです。
しかし私の「饅頭こわい」はやたら長くて評判が悪いので、前半の好きなものの尋ね合いをカットして、こわいものの尋ね合いだけをやる癖がついてしまいました。つまり「これぐらいの丼鉢」はやらなくなってしまったのです。
この間、米朝全集「饅頭こわい」の原稿チェックをしていて、半ば忘れかけていたこの食べたいという欲望が、むらむらっと蘇ってきました。食いたい食いたい食いたい……。
べつにそんな難しいことでもないので、やってみることにしました。腹ペコの帰り道、近所のスーパーへ寄って刺身の売場を見ると、もう鯛が一つしか残ってません。しかしながらさすが売れ残り、すべて3割引きになってます。ありがたいと、あとブリとハマチも一つずつ買うてきました。で、つくったのがこれ。
玉子を5、6個というのは、体のことを考えてさすがにやめて2個だけ。浅草海苔ではなくて、普通の味付け海苔。ちょっとランクは下がりましたが、その代わりに紫蘇の葉が3枚入ってます。これがええやん。
ガサガサガサーッと8杯……もやめて1杯だけ。けどビール付き。いやあ、美味かった美味かった。ほんまに美味かった。卵の黄身がええ具合。もう1個入れてもよかったかな? 刺身も3種類楽しめたし、言うことなし。
けど小心な私は、玉子の白身をよう捨てませんでした。タッパーに入れてまだ冷蔵庫に入ってます。あとで目玉無しの目玉焼きをつくって食べようっと。
この記事へのコメント
そんな事出来ますかいな。ボウルで受けといて、なんかに使う。
この「なんか」が難しおすな、ちょいちょいX日後、発見しますのやけど。
気晴らしに、マカロンでも焼かはったらどうえ?
「地図に残る仕事」はゼネコンのCМのコピー。
「歴史に残る仕事」どすもん、米朝一門広しと言えども、文章をよくするジーやんはんにしか出来へん(多分)お仕事。
事典が間違うてると、あとのもんもみな間違う。几帳面なジーやんはんにやからこそ、国宝はんも安心して任せてはる(おそらく)
名誉あるお仕事しやはるのは、ファン一同の名誉でもある(なかなかッ)
気張っておくれやす。