上方落語小辞典

26日の「米二・南天二人会@天満天神繁昌亭」へご来場ありがとうございました。今更ですが……。

ま、改めて「三枚起請」という噺の難しさを実感させてもらいました。ま、そんなひどい出来ではなかったと思いますが……。でも、まだまだ上を目指さないといけません。

天満天神繁昌亭で桂米二一枚看板はめったに見ることができません。何も私が偉いからではなくて、南天君が上方落語協会所属ではないから、看板がないんですよ。個人的につくってプレゼントしてやろうかしら。

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一夜明けた昨日から、創元社「米朝落語全集」の第八巻の最後(やと思います)のゲラチェックにかかりました。「上方落語小辞典」をこしらえてます。これは収載された上方落語の、米朝落語に出てきた用語辞典なんです。編集部がんばってはります。

あいうえお順に古い上方言葉、落語にしか残ってないような言葉が並んでまして、それを解説していくわけです。

実はこんなん、私もやってます。私の場合は落語会のプログラムやHP「米二ドットコム」に載せてあります。「米二ドットコム」のものはもう古いので、リニューアルせんといけませんな。

もっともふざけた解説もたくさんあるので、読むほうもほんまのことか、冗談か、見極めてもらわんといけないという、いわばここだけの噺的な解説ですな。

「米朝落語全集」の場合はもちろん冗談抜きで解説してあります。これがかなり面白いんです。笑うとこは少ないですが。昨夜もそれで寝てません。昼寝はしましたけど。

落語ファンの気になる言葉をすべて網羅した……と言えたらええのですが、ページ数に限りがあるのでそういうわけにはまいりません。でもできるだけがんばって、皆さんの疑問が晴れるような小辞典にしたいと思っております。

そのために、これだけの本を資料として手元に置いてます。あとはネットの辞書と。

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この辞典に出てくる言葉を一つひとつ見て行くと、上方落語がどれだけ多くの、そしてバラエティに富んだ言葉を使っているかがわかります。第八巻は落語の本編は載っていませんが、資料としては素晴らしいものになりそうです。第七巻で買うのをやめようとしているあなた、間違うてまっせ。

「あんばい」とか「いらち」とか、わりと簡単な言葉から「法界悋気」のような四文字熟語まで、一杯載ってます。みんなはどの落語のどこで使われている言葉かわかるかな? 私はプロの噺家ですからね。それぐらいは全部……わからへんのですよ。今更、恥ずかしくて人に訊けませんねん。

この記事へのコメント

シネマおばちゃん
2014年05月29日 10:23
出版社のツイートも購買意欲をそそられる紹介記事でした。へそくりを出そうかなぁと思ったりしております。
鴨ネギ
2014年05月29日 14:26
単純ミスめっけ、四文字熟語やのうて四字熟語でっせ。文はいらんのよ。
なんも重箱の隅を~してるわけやないねん、間違いがあるとなんやのう違和感を感じるだけやねんゎ。
よそさんからすれば言葉、特に大阪弁(あ、京都も)ムズカシイみたいですね。
例えば、チマチマをちょこちょこと一緒にしてる人がいたりしてねぇ。
あっ、一緒のようで一緒でない、ベンベン、それは何かと言うならば~ですわ。

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