代書・まめだ

「代書」は私の大師匠に当たる……あ、大師匠の意味分かりますか? 師匠の師匠が大師匠。親子関係に例えると父の父でおじいちゃんです。そのおじいちゃん、四代目桂米團治師匠がつくった昭和15年頃の新作落語が「代書」。三代目春團治師匠は「代書屋」と「屋」を付けてはりましたが、原作では「代書」でした。

昭和15年というと、ジョン・レノンが生まれた年、今から83年前。そんな昔に生まれた新作落語は今や立派に古典落語です。

古典落語の定義というものははっきりしませんが、一つの定義としては、多くの人が手がける噺というのがありますね。それから、演出に違いが出てきて演者によって同じ落語でありながら、演出が異なるバージョンがあるということ。

あくまでも私の個人的な分類ですが「代書」には三つのバージョンがあります。まず原作を踏襲する型。四代目米團治型というか桂米朝型。うちの師匠が原作を少しアレンジして、戦後の時代に合うようにまとめ直したものです。

二つ目は枝雀バージョン。枝雀師匠は、昔は桂米朝型に近かったのですが、ある時からゴロっと変わりました。主役である客の名前が松本留五郎になり、ガタロがポン菓子になったのです。今、この型でやってる噺家も何人か居ます。

三つ目は小米バージョン。この小米は2年前に亡くなった十代目桂小米師です。鳥取県出身ですからネイティブな鳥取弁が話せます。そんなところから主役の客を田舎出身の男にして、鳥取弁をまくしたてるという小米兄ちゃんならではのバージョン。今は吉の丞君がこの型でやってますね。

で、私はもちろん米朝型というか四代目米團治型。途中までしかやらない人が多い中、私はサゲまでやります。これも私なりのルールがあって、「代書」と最初からネタ出ししている時は必ずサゲまでやります。演目当日でネタ出ししてない時で持ち時間が短い時は途中で下ります。

今夜の「米二・松喬・銀瓶三人会@喜楽館」ではもちろんサゲまでやらせてもらいます。ネタ出ししてますから。

あ、今夜です。(もっと早くアップする予定だったのに……)

「ブログ見た」またはスマホでチラシの画像を見せていただいたら、前売料金にいたします。

  ☆8月26日(土) 18:00 ~ (開場 17:30)
第4回米二・松喬・銀瓶三人会@喜楽館/神戸新開地・喜楽館(椅子席)
 🚇神戸高速・🚋神戸電鉄「新開地」東改札口3番出口・徒歩2分
「開口一番」八十助 「宿題」銀瓶 「泥棒和尚」松喬
「代書」米二 糸:福 お茶子:章子
💺全席指定 🕙6/26(月)前売開始  💰前売¥3,000 当日¥3,500
👪ユース¥2,000(25歳以下・予約限定10枚・要年齢証明)
👩ユースは桂米二予約センターでのみ取り扱い
🎫チケットぴあ 🏪セブンイレブン Pコード597-410  問:📞078-335-7088 喜楽館
問&予:📱080-5338-7331 桂米二予約センター(主に留守電)
📧PCメール・Yahoo・Gmail等はこちら g-yan@yoneji.com
📧携帯メール(docomo・ezweb・softbank等)はこちら yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
📶LINE 桂米二予約センター ID:hanashika_yoneji 🔎 08053387331
 🎫喜楽館窓口、桂米二予約センターは購入手数料無料
 喜楽館で4回目の三人会、繁昌亭での「五右衛門の会」の喜楽館バージョンです。
 トリは交代で務めていますが、今年は桂米二です。
 「代書」フルバージョンを聴いていただきます。
チケットぴあ 神戸新開地・喜楽館 米二・松喬・銀瓶三人会@喜楽館 vol.4

神戸新開地・喜楽館

神戸新開地喜楽館地図

20230826 04 米二・松喬・銀瓶三人会@喜楽館 L.jpg


「まめだ」は作家の三田純市先生が書かれたものをうちの師匠が脚色しました。小品ながら三津寺さんの秋の情景が目の前に浮かび上がってくる凄い噺です。但し上手くやれば……。演者が下手ではなんにもなりません。

なにしろサゲ(落ち)が絶品です。うちの師匠がそこへ秀逸のくすぐり(ギャグ)を付けました。これでこの「まめだ」が商品になった、とよく言うてましたね。うちの師匠はやる度に大きく違って、録音もたくさん残ってますが、私はどれを手本にすれば良いのか本当に迷いました。

晩年、最近「まめだ」をやらせてもらってます、と師匠に言うと、

「やってくれ。おまはんにやってもらわなんだら困る」

と言われました。昔は「お前がこの噺やるのはまだまだ早い」と小言を食らってたのに「やってくれ」と言われて正直びっくりしました。と同時にうちの師匠の老いを感じました。

今シーズン初めて「まめだ」をやらせてもらいます。暦の上ではもう秋ですから。

「ブログ見た」またはスマホでチラシの画像を見せていただいたら、予約料金にいたします。

  ☆8月27日(日) 14:00~ (開場13:30)
🎆落語夏祭り~気分は地蔵盆/ぎんなり亭(ほぼ椅子席)
 🚋阪神なんば線「出来島」徒歩5分
 〠555-0031 大阪市西淀川区出来島3-2-67 山電ビル2F
「開口一番」秀都 「八五郎坊主」雀五郎 「まめだ」米二
「悋気の火の玉」文都 「三枚起請」九雀 糸:鏡
💰予約¥3,000 当日¥3,500  💺50席限定  ⏱7/1(土)予約開始
問&予:📱080-5338-7331 桂米二予約センター(主に留守電)
📧PCメール・Yahoo・Gmail等はこちら g-yan@yoneji.com
📧携帯メール(docomo・ezweb・softbank等)はこちら yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
📶LINE 桂米二予約センター ID:hanashika_yoneji 🔎 08053387331
 正月の恒例「落語初詣~気分はご参詣」の夏バージョンの2回目です。
 洒落たネーミングはリーダーの九雀さん。私の意見もちょっと取り入れて。
 出来島駅の改札を南西側へ出て、線路沿いを北西へちょっと歩くと、
 神崎川へ突き当たるのでここを左折。
 南西へちょっと歩いて国道43号線のガードをくぐってすぐ左。
 1階はサンエイ警備保障で、この山電ビルの2階です。
ぎんなり亭地図

20230827 落語夏祭り~気分は地蔵盆 L.jpg

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