80歳の時にお会いしました

「米二さん、僕、もう80や」
芦屋小雁先生からしみじみと言われたのを覚えてます。子どもの頃からテレビで見ていた大スターから言われたのです。私は小雁先生を見てテレビの前で笑い転げてましたから。
「いやあ、お若いですよ」
と返すのが精いっぱいでしたが、確かにお若いと思いました。今から11年前のこと。
大阪松竹座で米朝一門が出る芝居が何作かありましたが、小雁先生も一緒に出られたことがありました。残念ながら私はその年には出てなかったのですが、それが縁になったのか落語会の客席にしばしば座っておられました。
その後、烏丸今出川近くの「こがん亭」というお店で「こがん亭寄席」という落語会まで開いてくださるようになったのです。私は2回出ていて、落語一席と小雁先生との対談もさせてもらいました。その2回目に出た時にこう言われたんです。写真もその時に取りました。
先日、小雁先生は91歳でお亡くなりになりました。認知症を公表されてからお会いすることはなかったのですが、同じ京都に住んでいたのでずっと気になってました。ご冥福をお祈りいたします。
80歳で思い出しましたが、もうお一方、私に向かって同じようにおっしゃった方がありました。これは2年前かな?
「米二君、僕、もう80や」
六代桂文枝師です。あ、この方は大変お元気ですよ。でも80歳って人に言いたくなる年なのかな? それとも私の顔を見たら言いたくなるのかな? これは自分が80歳にならないと分からないのでしょうね。まだ12年半あります。
エリック・クラプトンが3月30日で80歳になりました。誰かに「アイム・エイティ・イヤーズ・オールド」とかなんとか言うてるのでしょうか? もうすぐ武道館で会います。
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