葉書での案内

その昔、落語会の案内の主流は葉書でした。郵便局で怪しまれるぐらい葉書を買うてました。当時の桂米二のキャッチフレーズは「日本で一番葉書を購入している噺家」でした。一つの落語会の案内で300枚以上出してたもんね。

コロナ禍をきっかけに葉書の数をドッと減らしました。葉書の値段もドンと上がりましたから。直近の21日(木)「京の噺家桂米二でございます＠繁昌亭」で出した葉書は僅か45枚。全盛期の８分の１くらい。正直、効果はないやろうなあと思いつつ……。

ところが、今回は反応がありました。ご予約メールとLINEがドッと……までは行かへんけど、ポツポツと。わざわざ文面に「案内葉書ありがとうございます」と書いてくれてはります。嬉しいやないですか。

それならと言う訳で案内葉書の文面をここで紹介してしまいます。ほかの落語会の予定やコメントも書き込んで、それをまたスキャナーで読み込んだのがこれです。



あなたのお宅までお届けできませんでしたが、この場を借りてご案内させてもらいます。私の落語二席とゲストが南光兄さんでトークまでしてしまいます。南光兄さんに出ていただくのは11年ぶりです。

☆８月21日(木)18:30第35回京の噺家桂米二でございます
🚇地下鉄堺筋線・谷町線「南森町」🚋JR東西線「大阪天満宮」天満天神繁昌亭
「始末の極意」「千両みかん」米二 「狸の化寺」二豆　ゲスト「胴斬り」南光
💴前売￥3,000当日￥3,500👪ユース￥2,000　💺全席指定
📞06-6352-4874　天満天神繁昌亭　主催：📞06-6365-8281米朝事務所

ご予約はこちらまでどうぞ。
📱080-5338-7331　PC📧 [e-mail]　携帯📧 [e-mail]　LINE 🔎08053387331

📺配信もありますよ。世界中からご覧になれます。１週間見放題。
菟道亭オンライン繁昌亭
https://www.todoutei.com/shop/detail.php?type=1&id=hj25082103

Comments

[片山美津子]

ほんまに沢山のご案内状を頂きました。
過ぎた落語会の「済」マークが捺してあるチラシも沢山、頂きましたね。
最近は、退職し、老齢年金だけの質素な暮らしになりました。京都迄、聴きに行っていた時代が懐かしいです。
演芸係数が
グンと少ない暮らしを致し居ります。

先のコメントの方、「年金だけの質素な暮らし」とのことですが、年金だけで暮らしが成り立つことが羨ましいです。私どもは毎月たくさん天引きされていきますが、もらえる頃には「２万７千円」という試算を見て愕然としています。どうやって暮らしていけというのか、落語の世界のような話です。
最近は10代なら木戸銭を割引きする会もあるようですが、30代になるとそれもなく。先輩方によるバブル崩壊やアベノミクスで割を食っている40代や50代は損ばかりしてきています。
そんな日頃のイライラを晴らそうと見に行った米二さんの会。チラシのことで米二さんもイライラ話をまくらに振ってくれて、笑って楽しく過ごせました。南光さんとのトークがまた良かった。米二さんの「理屈」は観客席でたくさんの方が頷きながら聞いていて、私どもも共感しました。米二さんのみかんの食べ方がリアルでした。薄皮を食べないタイプの味わい方。米二さんの一席を夢中で見た後、お金がある人は財力で解決できることがあると気がつき、年金の掛け金が引き上げられたことや自分たち世代へのリターンがほとんどないことをまた思い出して、お金を貯めなければと思いました。がんばって貯めて、また落語を見にいきたい、そんな値打ちのある時間を過ごしました。