算段の平兵衛 45年前、私は武庫之荘の桂米朝の家に住み込んでおりました。修業中は師匠の用事や家の雑用など一杯することがありましたが、今から思えば一番充実した時代でした。稽古もしたし、本も読めたし、勉強もしました。ま、遊びに行けないという事情がありましたから。 うちの師匠の家には膨大な量の本がありました。また古い録音テープもたくさんありました。カ… コメント:0 2023年09月15日 続きを読むread more
寝床 「寝床」という面白い落語があるとは知ってたけど、なかなか聴く機会がなかったんです。落語会もほんとに少なかった。これは私が高校1年生の時のおはなし。 ある落語会で、近くに座ってた当時の常連のNさん(今、どないしてはるのやろ?)が熱く語っておられました。桂小米(後の二代目枝雀)さんの「寝床」が面白いと。それも事細かにギャグの解… コメント:0 2023年09月06日 続きを読むread more
質屋蔵・猫の忠信 「質屋蔵」を初めて聴いたのは「島之内寄席」でした。戦後初の上方落語の定席と言われた「島之内寄席」、上方落語協会の悲願でしたが、月に5日間だけ島之内教会で開かれていました。そこで聴いたのがうちの師匠、桂米朝の「質屋蔵」。「質屋蔵」という落語はタイトルだけ知っていました。サゲをそのままタイトルにするという安易に名付けた落語が多い中、この噺は… コメント:0 2023年08月31日 続きを読むread more
ひとり会 最近、凝ってる会がひとり会。桂米二だけしか出ない落語会。誰も頼らずに全部一人でする会。ギャラを独り占めにできる会。責任は全部ひとりで取る会。 チラシを並べてみました。今日もあとほんの少し入れます。 コメント:0 2023年08月16日 続きを読むread more
落語界の心配ごと 「落語界にとって一番心配なことは何ですか?」 こんな質問を受けました。これは難しい質問ですね。もちろん心配はいろいろありますが、上方落語の場合はずっと以前に比べると減ったように思います。 まず土台として天満天神繁昌亭ができたこと。それまで一門が違って会う機会がほとんどなかった人と頻繁に顔を合わせるようになりました。意外と気が… コメント:0 2023年07月28日 続きを読むread more